魅力的な仕事、『わくわくする未来を与える』をコンセプトにシステム開発している広報隊長の阿多利です。
今日は市場規模がますます拡大し続けているカプセルトイ(ガチャガチャ)のビジネスモデルについて解説します。
この10年でカプセルトイの市場規模は278億円(2013年度)から1150億円(2023年度)と約4倍に拡大しています。
この背景には、カプセルトイの「第5次ブーム」があります。
では、なぜこれほどまでに人気が高まっているのでしょうか?
まず、カプセルトイのターゲット層が広がったことが大きな要因です。
以前は子供向けの商品が中心でしたが、今では大人向けの商品が増えています。
伝説の存在と度重なるブーム
昔懐かしいキャラクターや、細部まで作り込まれたミニチュアモデルなど、大人でも欲しくなるような商品が多数登場しています。
例を出すならば、2000万個の特大ヒットを生み出した「コップのフチ子」は伝説とまで言われ、第3次ブーム(2012年)を大いに盛り上げてくれました。
写真を撮ってSNSにアップすることで話題になることが多く、人気が爆発しました。
次に、カプセルトイ商品自体がこれまで以上に高品質になった点です。
最新の技術を使って、デザインが精巧になり、使われる素材も高品質なものが増えました。
こだわっている部分はアイテムだけでなく、ガチャガチャ機にデジタルサイネージを搭載したモデルも存在して演出に力を入れているものも登場しています。カプセルトイはただの「おもちゃ」ではなく、コレクションとしての価値が高まっています。
さらには地域限定のアイテムも存在するためゲームセンターの枠を超えホテル等の宿泊施設、空港や駅等のあらゆる施設で見かけるようになりました。
時代の変化についていけるか!?
カプセルトイの販売方法も多種多様で既にコインのいらないキャッシュレス対応のガチャガチャ機も登場してきています。
その他にも今ではインターネットを通じて購入できるオンラインガチャもあります。
オンライン販売の便利さに加え、ランダムで何が出るかわからない楽しさもそのままです。
ますます多くの人にカプセルトイを楽しんでもらえるようになりました。
マーケティングの観点から見ると、カプセルトイの人気の理由は「集めたい」という気持ちと「何が出るかわからないワクワク感」をうまく利用していることです。
人は、欲しい商品を手に入れるために何度も購入することが多く、これがカプセルトイの人気を支えています。さらに、SNSを通じて自分が手に入れたカプセルトイをシェアしたり、友達と交換したりすることで、カプセルトイは「コミュニケーションツール」としての役割も果たしています。
過去にブームを味わった世代はブームが再来すると懐かしさを感じて購入に繋がりますし、初めてブームを迎える世代も盛り上がりの勢いから欲しいと感じてしまいます。
今後もガチャガチャのブームは度々再来し、市場も成長し続けると考えられます。
インバウンドを狙ったカプセルトイが登場して、日本から海外への進展も期待できますし、環境に優しい素材を使った商品や、サステナビリティを意識したカプセルトイも出てくるでしょう。
話題が話題を呼び第6次ブームもそう遠くない未来にやってくるでしょう。
カプセルトイは単なる「おもちゃ」ではなく、時代を超えて愛される文化的な現象となっています。
これからも、私たちの生活に楽しさと驚きを届けてくれるでしょう。
ビジネスのヒントを見つけてみてください。